こんにちは。朝からブラックホールの撮影に史上初めて成功したというビックニュースを知って目が釘付けになっています。

ブラックホールってただの暗闇だと思ってけどオレンジ色に染まるんですね。
どうやって撮影したのか、ふむふむと読むと地球上の8つの電波望遠鏡を結合させて国際プロジェクトでブラックホールの画像を撮影…うんたらかんたら…。
ブラックホールの撮影に成功 国際共同研究グループ https://t.co/slheHIHgbb
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年4月10日
8つの電波望遠鏡が世界6ヶ所にあります。
今回はその電波望遠鏡をつなぎ合わせて圧倒的な感度と解析度で仮想的な望遠鏡を作り上げるプロジェクトだそうです。

スケールがデカすぎて俺の脳が解析できねぇ!

私も同じです!何がどうなってるんだ?
今回はその8つの電波望遠鏡に注目しました。どこにブラックホールを撮影するような巨大な望遠鏡が設置してあるのでしょう?
今日わかること
- ブラックホールを撮影した8つの電波望遠鏡の名前は?
- ブラックホールを撮影した電波望遠鏡はどこにある?
- 電波望遠鏡を運営している国際チームってどんな機関?
…という内容をお伝えします。ブラックホールって聞くとキン肉マンの『ブラックホールマン』を思い出すのは昭和世代でしょうか。
ブラックホールを撮影するのは何のため?
【観測成果プレスリリース】史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る
https://t.co/cEmxwvfeOF
アルマ望遠鏡を含む世界6か所8望遠鏡をつないだ、イベント・ホライズン・テレスコープの観測成果です。#EHTBlackHole #RealBlackHole pic.twitter.com/NCAy8ROauO— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2019年4月10日
話題のブラックホールの観測についての発表。会見に登壇された本間希樹さん著「巨大ブラックホールの謎」がまさにこのテーマについての本!
VLBIという電波望遠鏡を使った観測法や、観測されたM87について、ブラックホールの性質や観測の歴史などなど、とても読みやすく書かれている。
すごく熱い本! pic.twitter.com/yGePPuWf3Q— 九頭上昴=速見仁志 (@sbron92) 2019年4月10日
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観測技術の改良が進めば、地球からさらに離れたブラックホールを撮影できる可能性がある。重要な特徴を見つけ出すデータ解析の手法は、人工知能(AI)や通信、医療などにも応用され始めており、産業への貢献も期待される。
技術の進歩で更に多方面でも応用もできるってことなんですね!
ブラックホールを撮影した8つの電波望遠鏡の名前と場所は?
イベント・ホライズン・テレスコープは、ハワイ、アリゾナ、メキシコ、チリ、スペイン、南極の6か所にある8つの電波望遠鏡をつなぎ、直径1万kmに及ぶ巨大な仮想望遠鏡を構成して、「視力300万」という超高解像度を実現します。#EHTBlackHole pic.twitter.com/m3BGQKr0CB
— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2019年4月10日
ブラックホールを史上初撮影した電波望遠鏡は世界に8つあります。この8つの電波望遠鏡が連携して画像を作り上げました。
- アルマ望遠鏡(チリ・アタカマ砂漠)
- APEX(チリ・アタカマ砂漠)
- IRAM 30m望遠鏡(スペイン・ピコベレタ)
- ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(ハワイ・マウナケア)
- アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡(メキシコ・シエラネグラ)
- サブミリ波干渉計(ハワイ・マウナケア)
- サブミリ波望遠鏡(アリゾナ・グラハム山)
- 南極点望遠鏡(南極)
地球上のあっちこっちから観測できるようになっていますね。
8つの電波望遠鏡を運用する国際研究チームとは?
アルマ望遠鏡を含む世界中の電波望遠鏡をつなぎ合わせて地球サイズの望遠鏡を作り、ブラックホールの撮影に挑む イベント・ホライズン・テレスコープ。人類初のこの挑戦については、以下の特別連載をご覧ください。https://t.co/4w8GObCjlu pic.twitter.com/gm83BPQfM2
— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2019年4月1日
それぞれの電波望遠鏡には研究機関や大学、国の協力チームなどが参加しており、国際的で複合的なグループ運用となっています。
- アルマ望遠鏡は欧州南天天文台、アメリカ国立科学財団、日本の自然科学研究機構が、カナダ国立研究機関、台湾科学技術省、中央研究院天文及天文物理学研究所、韓国天文宇宙科学研究院とチリ共和国の協力で運用しています。
- APEXは欧州南天天文台が運用しています。
- IRAM 30m望遠鏡は、ドイツ・マックスプランク協会とフランス国立科学研究センター、スペイン国立地理研究所が共同で運用しています。
- ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡は東アジア天文台が運用しています。
アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡はメキシコINAOEとマサチューセッツ大学が運用しています。 - サブミリ波干渉計は、スミソニアン天文台と台湾中央研究院天文及天文物理学研究所が共同で運用しています。
- サブミリ波望遠鏡は、アリゾナ電波天文台が運用しています。
- 南極点望遠鏡はシカゴ大学が運用しており、イベント・ホライズン・テレスコープのための装置はアリゾナ大学から提供されました。
M87は北天にあるため南極点望遠鏡から観測することはできませんが、データを較正するための参照天体の観測に参加しました。
引用元 国立天文台

日本はアルマ望遠鏡に参加してるね。
このように世界で協力することによって、謎めいたブラックホールの解析も可能になったのですね。本来の意味のように天文学的に難しい世界ですが、徐々に宇宙のことも明らかになるようで楽しみです。
ほかにも本間教授に関する記事がありますので宜しかったらどうぞ。
本間先生は研究熱心ですがNHKラジオで子どもの素朴な疑問にも丁寧に答えてくれています。わかりやすく教えてくれるので、小さな子も興味を持って先生のような学者への道に進むかも知れませんね。