GWも終わって夏らしい陽射しも感じている今日この頃です。蝶や昆虫も元気に青々と茂った草むらを飛んでますね。




夏は色んな虫が生息してことわざにも出て来ます。例えば【飛んで火に入る夏の虫】。ですが、この虫って一体どの虫を指しているのか考えたことってありますか?
ことわざ【飛んで火に入る夏の虫】の意味
では、ことわざの意味について調べてみましょう。
読み:とんでひにいるなつのむし
意味:明かるさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死ぬ意から、自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。
[補説]この句の場合、「入る」を「はいる」とは読まない。
出典:デジタル大辞泉
わざわざ自分から災いに突っ込んで行くとは…。しかも焼け死ぬって何という愚かというか。こんな虫がいるとは。
でもこの意味を見ると『明かるさ』という文字ありますから、街灯でウロウロしている『蛾』か、そいういった類いの虫に思えますね。
【飛んで火に入る夏の虫】の虫とは…!
夏の虫の正体を調べているうちに、検索してみたら知恵袋にありました。詳しく知ってる方っているんですね〜。
…その虫とは 「ヒトリガ」という名の蛾です。
ヒトリガを漢字表記にしますと火取蛾、火盗蛾、燈取蛾、灯取蛾、灯盗蛾と書き、如何にも火・光に飛び込んで行きそうな名前が付けられています。ヒトリガに限定的に見られる習性ですが、成虫は光っているものなら炎の中にも飛び込んで行き、焼け死んでしまうという。
そこから例えられ、「飛んで火に入る夏の虫」ということわざが生まれたそうですよ。
出典:知恵袋
派手な姿をした蛾ですね。ちょっとオシャレにすら見えます。習性とは言え炎に飛び込むとは悲しい性ですね…。
ことわざ【飛んで火に入る夏の虫】が出て来る作品
このことわざが小説や本で見掛ける事があります。私は滅多に読まないので「これです」とは言い切れないので調べました。
用例.jp調べで47作品ありました。
遠藤周作や野坂昭如など、本を読まない私でも知っている作家さんのお名前もありました。海外の作品を和訳されているのもありましが「結構あるな〜」という印象でした。
ただ「飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ!」というように、決まり文句のような使い方が多いようですね。


【飛んで火に入る夏の虫】と類語のことわざは?
同じような意味合いのことわざってあるのでしょうか?思い出したことわざは【鴨が葱を背負って来る】でした。
では【鴨が葱を背負って来る】…略してカモネギの意味も調べてみましょう。
読み:かもがねぎをしょってくる
意味:《鴨の肉にネギまで添えてあって、すぐ鴨鍋ができる意から》好都合であること、おあつらえむきであることのたとえ。
出典:デジタル大辞泉
鴨も蛾と同じでのんきですね。わざわざネギを背負って出向くなんて何を考えているんだか…。
更に類語辞典weblioで調べてみました。
【飛んで火に入る夏の虫】と一致する類似語で検索しますと【鴨が葱を背負って来る】がありました!
類語を見ると「自爆」・「自壊」・「自己崩壊」などと悲惨な言葉があって、カモネギもココに含めて考えると少しイメージが変わって悲しい気持ちになります…。
本日の雑学のまとめ
- 【飛んで火に入る夏の虫】の虫は蛾!
- その蛾の名前は「ヒトリガ」。
- 炎の中にも飛び込んで焼け死ぬ悲しい性分…。
- 似たことわざに【鴨が葱を背負って来る】がある。

