クリスマス直近なある日。朝食のブロッコリーを食べながら、クリスマスケーキのCMでキラキラと輝くイチゴを見てふと思いました。

…と。あの真っ赤で可愛らしいフォルムはケーキ屋さんの花形としても大活躍しています。そんな彼女(?)が野菜だなんて信じられない。


今回、私の無駄なまでに混迷を極めているテーマは…
- 野菜と果物って何が違うの?スイカ・イチゴ・メロンって本当に野菜?
- 野菜と果物は1日にどれだけ食べたら良いの?
…というぶっちゃけ、どーでも言いけど微妙に気になることです。


私の悶々とした野菜と果物の違いについて調べてきたので少々おつきあいください。
野菜と果物は何が違う?見た目?育て方?食べ方?
野菜と果物は何がどう違うのでしょう?見た目?育て方?食べ方?『果物なのに野菜だったのかよー』という代表格として…
- メロン
- イチゴ
- スイカ
この3つの認知度は高いですが…
ビジュアル的にガッツリフルーツ系です。
そこで農林水産省でピッタリなQ&Aがございましたのでご紹介します。
野菜と果物の違いとは?農林水産省の見解!
こちらに野菜と果物の違いに回答してくれたお役所様(農林水産省)の答えがあります。
質問:野菜と果物の違いを教えてください。また、すいか、メロンは野菜、果物のどちらですか。
回答:野菜と果物(果実)の分類については、はっきりした定義はありません。(〜中略〜)生産分野においては、一般的に次の特性を持つ植物が野菜とされています。
- 田畑に栽培されること(栽培されていない山菜などは野菜と区別することが多い)
- 副食物であること
- 加工を前提としないこと(こんにゃくのような加工を前提とするものは野菜としていない。漬物のように原料形質がはっきり残っているものや家庭における簡易加工は加工に含まない)
- 草本性であること
しかし、どの定義も確固たるものではありません。(〜中略〜)いちご、メロン、すいかなどは野菜に分類されますが、果実的な利用をすることから果実的野菜として扱っています。
引用 農林水産省

お役所的な見解では野菜も果物もはっきりとした定義がないと言っちゃってるので、次は売り場や食べ方、育ち方や栄養素で調べてみましょう。
野菜と果物の違いとは?一般的な視点で調べてみた
野菜と果物は一般的に見てどう区別しているのでしょう?スーパーや主婦の会話でスイカ、イチゴ、メロンを果実的野菜なんて言っていませんからね。

野菜と果物の『食べ方・売り場』による違い
一般的な食べ方やお店での売り場による野菜・果物での違いを比較してみましょう。
野菜の食べ方・売り場
- ご飯のおかず(副菜)
- 食べる部分は葉っぱ・根・実など食べる部分が多い
- 野菜コーナーで販売している
果物の食べ方・売り場
- ご飯のおかずにならない(デザート感覚)
- 基本的に食べる部分はほぼ『実』のみ
- 果物コーナーで販売している
スイカやメロンは完全に白米のおかずにはならないですからね。あとは売り場も別々ですし。



漢字に変換すると瓜科って万能な存在だったのね。
野菜と果物の『育ち方』による違い
続いては生育方法による野菜と果物による違いはどうでしょう?
野菜の育ち方
- 畑に育つ
- 一度収穫すると再び種や苗を植える必要がある
果物の育ち方
- 樹木に育つ
- 樹木さえ育てれば収穫後も次の時期に実を収穫できる

果物って季節が来ればまた実ってくれるのが嬉しいですね。家で植えても野菜ほど手入れも必要ありませんし、気づいたら柿や栗の実がなった…ってことも。
ただ果実を収穫するまでは、相当な年数が掛かるので根気が必要ですね。

日本人に必要な野菜の摂取量の目安は?
農林水産省は疾病の一次予防に重点を置いた健康づくり運動である「健康日本21」の中で野菜の摂取目標量を、一日に「野菜350g」と決めました。

【目安(皿数)の数え方】
小鉢(小皿)の野菜料理を1皿分(約70g)、大皿の野菜料理1人分を2皿分と数え、1日5皿分以上(70g×5皿=350g)と数えます。
- 青菜のお浸し(小鉢1つ)……1皿分
- 野菜サラダ(1皿)……1皿分
- カボチャの煮物(1鉢)……1皿分
- 生春巻き(1本)……1皿分
- 野菜炒めなど大皿料理(1人前)……2皿分
- 野菜カレー(1人前)……2皿分
1日5皿を目標に是非今日から実践してみましょう!
参考 農林水産相/野菜の摂取量
お役所様の計算法が皿単位でした…。火を通せば量が減って食べやすそうですね。
野菜炒めの大皿料理は女性には厳しいかも知れませんが、小鉢や煮物、生春巻きならパクパクと1日で5皿分を達成できる気がします。
日本人に必要な果物の摂取量の目安は?
つづいて果物ですがやっぱり多いです…。
果物のある食生活推進全国協議会は毎日の果物の摂取目標量を一日「果物200g」と決めました。

【果物の200gはどの位?】
- うんしゅうみかん……2個分
- な し……1個分
- ぶどう……1房分
- も も……2個分
- りんご……1個分
- バナナ……2本分
- キウイフルーツ……2個分
参考 農林水産相/果物の摂取量
果物には美肌効果、生活習慣病の予防、疲労回復効果など様々な効果が期待されます。食事と組み合わせるようにして取り入れてみましょう。
茹でた野菜と果物を100均アイテムで作れるお手軽スムージーにしちゃえば楽チンですね。



本日のまとめ
では本日の【野菜と果物の違いは?スイカ・イチゴ・メロンはどっちなの?】についてのまとめです。
- 農林水産省の見解ではスイカ・メロン・イチゴは野菜に分類。(食べ方としては果実的野菜)
- 一般的に野菜と果物は食べ方や売り場、育て方などで区別する
- ご飯のおかずになるか(野菜)ならないか(果物)…など
- 売り場は野菜コーナーか果物コーナーか…など
- 野菜は一度収穫するとその度に種や苗を植えが、果物は樹木が育てばその時期に採れる。
- 大人の野菜の摂取量は350g。果物は200g。野菜は加熱して量を減らす工夫をして食べるようにしましょう。
結局はスイカ・イチゴ・メロンは、お役所的に分類として『野菜』というという判断ですが、一般的には『果物』として根付いていますよね。
なので、頭の隅っこに『野菜』として覚えておこう…。もう『果物』でいいよ…。と、お菓子をボリボリ食べながら感じました。



ただ、健康のためにもバランスよく野菜と果物を摂るように心がけましょう。