こんにちは。金曜ロードショーで『風立ちぬ』が放送されますね!二郎と病に苦しむ菜穂子の切ない恋が描かれる戦時中の作品です。
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本作でヒロインの菜穂子は結核を患い療養施設に入ります。実はその療養施設…実在していました!今日はその病院をご紹介します。
ちなみに原作の小説『風立ちぬ』も舞台にされた病院ですよ!
里見菜穂子が結核の療養のために入院した病院はどこ?
主人公堀越二郎のヒロインとして登場する菜穂子は結核を患います。その治療のために入院するのですがその場所は長野県富士見町の『富士見高原療養所』でした。
残念ながら2012年に老朽化で施設は解体されています。
大正15年12月に開所され日本初の高地結核療養所として「高原のサナトリュウム」と称されました。以前は資料館としても保存されてましたが、現在は全て解体されて新しい病院が新設されています。
旧富士見高原療養所資料館とは?展示物などの紹介
現在、療養所の資料は新病院(富士見高原病院)にて展示してあるようです。
旧富士見高原療養所資料館を見学。資料館内は撮影禁止のため、入口を撮影。
横溝正史は昭和8年8月11日に入院。同年10月26日退院。当時の記録簿が残っている。 pic.twitter.com/dfzDiuHWQG— 半兵衛 (@KKhanbee1) 2019年4月5日
当資料館3階は、開所当時の事情や残された医療機器や備品と写真で歴史をたどる。4階には当療養所で療養していた小説家、画家等文化人の足跡と、院内を舞台に製作された「月よりの使者」「風立ちぬ」など、日本恋愛映画を多数紹介している。
引用元 旧富士見高原療養所資料館
観覧したい場合は受付に聞いてみてください。使用していない病棟の3、4階の一部が展示室になっている様子です。入場は無料。
<主な収蔵品>
開所当時の病院資料(病室ベッド・看護婦用机・院長用椅子・出勤名札板、医療器具、写真)、犬養木堂の扁額、療養作家資料(著作本・原稿・手紙・ポートレート)、映画資料(ポスター、スタッフ・キャスト一覧リスト)、創設院長の句碑(旧玄関前中庭)
引用元 旧富士見高原療養所資料館
展示場所が病院なので開館時間や休館日は外来診察日・時間に順ずるので病院にお問い合わせください。
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病院のサイトを覗いても資料の展示については触れていませんが、実際に展示室はあるようです。
風立ちぬ菜穂子が療養した病院とは?富士見高原療養所(高原のサナトリウム)の詳細
すでに解体されておりますが歴史を感じる建物です。感染させないように隔離した療養所での生活だったのでしょう。菜穂子も二郎に会えず寂しい思いをしていたでしょうね。
富士見高原療養所の病室前のバルコニー。 pic.twitter.com/FkJxYLAuVe
— 花田佳明YoshiakiHanada (@yoshiakihanada) 2013年8月15日
堀辰雄記念館を訪れた時に、堀辰雄と婚約者が療養していた長野県の富士見町にある「富士見高原療養所」(現在の富士見高原病院)が現存していることがわかり急遽車をとばし取り壊し前の姿を目に焼き付けることができました。 pic.twitter.com/kXx4EIEiR0
— もふちゃん (@mohuu_mohuu) 2016年12月22日

菜穂子たちが並んでるのと同じバルコニーがあるね!
小説『風立ちぬ』作者の堀辰雄の婚約者(節子)もこちらの結核療養所に入院していました。
この場所で『風立ちぬ』が生まれたと思うと悲しみと同時に実話なんだ…という重みを感じますね。放送は4月12日の金曜ロードショーです。
映画の菜穂子と堀辰雄の婚約者(節子)の二人が過ごした病院は解体されてしまいましたが、作品としてしっかりと後世に残りますね。